直立浮上式津波防波堤視察の為、和歌山県海南市に来ております。
海南市にある、近畿地方整備局和歌山港湾事務所にて、国土交通省和歌山港湾事務所の谷島所長様、同じく海岸課の朝木課長様、山中管理係長様、
県土整備部港湾空港局港湾整備課・海岸防災班の中村班長様と、意見交換をさせていただきました。
気仙沼市・内湾地区の防潮堤問題の中で議論されている、直立浮上式防波堤について。
直立浮上式防波堤については、私も1年程前に、県議会・予算特別委員会で取り上げさせていただきましたが、やっと現地視察に来ることができました。
南海トラフ巨大地震などによる津波の発生時に、鋼管の列が海中からせり上がって壁になり波を食い止める、世界初の「直立浮上式津波防波堤」は、国の直轄事業として、総事業費250億円をかけ、和歌山県下津港での建設を進めております。
事業期間は、平成21〜31年の10年間。
防波堤の鋼管は円柱の形で、直径約3m、最大の高さは約30m。
ふだんは深さ約13mの海底にありますが、津波が発生すると二層構造でピストン状になっている鋼管内に高圧の空気が送り込まれ、内側の鋼管が10分程度で海面上約7mまで上がります。
津波を防いだり、勢いを弱めたりする効果を目的とし、防波堤は港の入り口に幅約230mにわたります。
海南市は南海トラフ巨大地震で最大8mの津波がくることが予測されており、現在も専門家による更なる技術的な検討や研究を進めているとのことでした。